サッカー 欧州と日本の経営基盤の違い

欧州トップクラスのサッカークラブチームは、毎年の移籍市場で一流選手を獲得し、常にチャンピオンズリーグや国内リーグで好成績を収めています。一方日本・Jリーグには世界の一流選手を獲得するだけの経済力を持つクラブチームが存在しないため、リーグ戦は毎年混戦となり、強豪と言われていたクラブがJ2陥落の危機を迎えることも少なくありません。この違いは欧州リーグと日本・Jリーグにおける、各クラブチームの経営基盤の違いにあります。

スペインのリーガエスパニョーラに所属する強豪バルセロナとレアル・マドリードは、毎年の経営収入が約1000億円となっており、多くが広告収入です。ドイツのブンデスリーガに所属するバイエルンもまた、1000億円近い収入を得ています。下位チームはトップチームに比べると広告収入が少ないものの、莫大な放映権料の分配金や入場料収入があります。

一方日本・Jリーグでは収入が最も多いクラブでも約200億円程度で、収支ではギリギリ黒字を維持しているクラブが多いものの補助金や寄付金で補っているケースもあり、実質赤字となっているクラブも存在します。現状では世界レベルにある選手の獲得は厳しい状況ですが、2017年からはスポンサーの変更により放映権料収入が上がりました。今後は次の契約更新までの間に、如何にサッカーやJリーグの人気を向上できるかがポイントとなります。